金沢大学国際機構のMammadova Aida(ママードウァ・アイーダ) 准教授が推進する「日本のユネスコ生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)およびジオパーク内の遠隔地域活性化を目的とした世代間学習」事業がユネスコ/日本ESD賞を受賞しました。11月9日にパリで開催された第42回ユネスコ総会にてユネスコ/日本ESD賞の授賞式が執り行われ,金沢大学の塩川達大理事が参加しました。
ユネスコ/日本ESD賞は,世界中のESD実践者にとってより良い取り組みに挑戦する動機付けと,優れた取り組みを世界中に広めることを目的として,日本政府の財政支援により,2014年からユネスコが実施している顕彰事業です。ESD活動に取り組む機関・団体が実施する優れたプロジェクトを表彰するもので,2021年からは2年に1回,3件の事業が選出され,受賞機関・団体には50,000USドル/件が授与されます。今年は,51の加盟国政府及びユネスコと公式提携している7つの団体から提出された92件の中から3件が選ばれました。日本の機関・団体が受賞するのは,賞の創設以来,2件目となります。
※「日本のユネスコ生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)およびジオパーク内の遠隔地域活性化を目的とした世代間学習」事業
事業概要:白山ユネスコエコパークおよび白山手取川ジオパーク登録地域を活用し,ESDを実践するため,2015年に金沢大学のMammadova Aida准教授が,地元のNPO法人白山しらみね自然学校の山口隆氏と共同で開始しました。高齢化が進み過疎化した農村地域で,留学生と地域住民の世代間交流を促進することに焦点を当てています。この交流が両世代の価値観や行動に良い変化をもたらし,持続可能な社会の実現に向けた地域活性化に貢献しています。
UNESCO 授賞式webcast
UNESCO UNESCO-Japan Prize on Education for Sustainable Development
文部科学省 ユネスコ/日本ESD賞
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